現在、ニュースなどで頻繁に取り上げられているTPP。ニュースなどの情報からある程度のことは理解できますが、ここであらためて整理したいと思います。
TPPというのは、トランス・パシフィック・パートナーシップを略したもので、日本語ですと「環太平洋経済連携協定」などと訳されます。もともとAPEC参加国のニュージーランド、シンガポール、ブルネイ、チリの4か国から始まった貿易の自由化を目指す協定のことです。
TPPに加盟すると、輸出入にかかる関税が撤廃される仕組みです。工業製品から農作物まであらゆる品目の関税を撤廃してしまおうというものです。現時点では、アメリカを始めオーストラリアなど5か国が参加を表明し、カナダなども参加表明の意向を示しています。
ではこのTPPによって、どのようなメリット・デメリットが生じるのでしょうか。現在TPPへの参加を検討している日本国内でも、参加推進派と反対派で真っ二つに分かれています。推進派の代表は経済界、反対派の代表は全農などの農業団体が主流です。
TPPによるメリットは、TPP加盟国から輸入されるものが安く購入できる・製造業などの輸出産業が海外進出しやすくなる・輸出品を海外で安く販売できる・製造業の就業人口が増えGDPも増加するなどがあります。
逆にデメリットは、外国産の格安農産物に押されて日本の農業の衰退・外国産との価格競争が激しくなりデフレが進行する・農業衰退に伴うGDPの減少と食糧自給率の著しい低下などが主なデメリットとされています。
この議論は並行線を辿っていますが、例えば仮に外国の格安米が店頭に並んだとしても、それを好んで購入する日本人がどれくらいいるかということも関係してきます。お米が食卓の中心である日本人にとっては、少々高くても安心できる国産米の方を選ぶのではないかという見方をする人もいます。また、ある経済評論家は「TPPに参加すれば、確実に日本の農業は壊滅する」と警告しています。
実際のところは参加してみなければ分からないという一面も大きいわけですが、日本がどのような選択をするのか非常に注目されています。
